院内ブログBlog

2021.02.19
歯並び 2021.2.12

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。

赤坂ヴィーナスデンタルクリニック衛生士の小笠原です。

本日は歯並びについてのお話です。

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歯並びが悪いこと(歯列不正)をコンプレックスに感じている人は少なくないのではないでしょうか。

歯並びが悪いと見た目に影響するため、自分に自信が持てなかったり、思いっきり歯を出して笑えないというように、精神面への影響もでてくることがあるかと思います。
 
また、口の中が不衛生になりやすく、咀嚼や発音がしづらい、顎に負担がかかるなどの影響もございます。

歯並びは、心の健康、口の中の健康、ひいては全身の健康にも影響しているのです。


そもそも、歯並びが悪くなるのはどうしてでしょうか。
 
歯並びが悪くなる原因には、顎の大きさなど遺伝的な原因がありますが、生活習慣の中に原因が潜んでいるというケースもあります。


指しゃぶりや爪噛み、舌癖など、歯に力が加わる習慣を継続していると、歯並びに影響してきます。
また乳歯がむし歯になり、通常抜け落ちる年齢よりも早く抜歯すると、抜いたスペースに周りの歯が寄ってきて、永久歯が綺麗に生えてこないことがあります。


大人になってから歯並びが悪くなることもあります。


むし歯や歯周病も歯並びに悪影響を及ぼします。

特に、歯周病は歯を支えている歯槽骨が溶けてしまうため、歯が動きやすくなります。


またむし歯や歯周病が原因で抜歯した場合、抜いた部位に歯を補わずに放置すると、周りの歯が動いてきてしまうため放置するのは大変危険です。

歯列不正の種類とその原因


歯列不正の種類には、次のようなものがあります。


叢生(そうせい)


顎が小さいため、歯が正常に生えるスペースが十分になく、歯が重なり合って生えてくる状態のことを言います。
よく聞く八重歯もこれに含まれます。
厚生労働省の調査(平成23年)では、不正咬合の種類の中で叢生が最も多い(全体の43%)ということがわかっています。

上顎前突


これは所謂(出っ歯)のことを言います。
上顎の前歯が下顎の前歯よりも標準値を越えて前方に突出している状態を言います。
先天的な原因として、上顎骨が下顎骨より大きいといった遺伝的な要因が関係していることがあります。
後天的な原因としては、指しゃぶりや舌癖(舌で前歯を押す)などにより、前歯に継続的に力がかかり、突出してしまうことがあります。

下顎前突(受け口)


上顎前歯よりも下顎前歯が前に出ている状態を言います。こちらも上顎前突同様に、遺伝的な要因や、口呼吸・舌癖などが原因になります。

開咬(オープンバイト)


奥歯が咬みあった状態で、前歯が咬みあわず、上下の前歯に隙間がある状態です。そのため、前歯で物を咬み切ることができません。
遺伝的要因や、おしゃぶりの使用・口呼吸・舌癖などが原因になることもあります。


「矯正治療」とは?


子供の矯正治療を「小児矯正」と呼びますが、子供の矯正治療と大人の矯正治療では違いがあります。


生え変わり途中で乳歯が残っている子供の矯正治療は、顎の成長をコントロールし、骨格を改善しながら治療を進めていきます。そのため、抜歯せずに済む可能性があります。


一方、大人の歯列矯正は、歯に「ブラケット」という装置をつけ、ワイヤーを装着して歯を動かしていくワイヤー矯正と、マウスピースを装着して歯を動かすマウスピース矯正がございます。

「子供の頃に矯正治療をしておけば良かった」と考える人は多いかもしれませんが、大人になってからでも矯正治療をすることは可能です。

決して遅くはありませんので少しでも気になる方は是非矯正治療をされることをお勧めいたします。


成人矯正のメリット・デメリット


メリット


大人の方のほうが治療についてしっかり理解し協力的であること。

これは治療の成功にも直結してくるためとても重要になります。


また小児矯正と違って生え変わりや顎の成長などを考慮する必要がないため

治療計画を立てやすい

というのは大きなメリットといえます。


デメリット


子供の矯正治療に比べ、

抜歯が必要になる可能性が高い。


また小児矯正は顎の成長を利用するため、比較的スムーズに歯を動かせるケースが多いですが、大人の場合は顎の成長を利用できないため、

歯並びに応じて治療期間が長くなりやすい

と言えるでしょう。 

歯並びが少しでも気になる方はご相談だけでも結構ですので

お気軽にご来院くださいませ。

担当 小笠原