院内ブログBlog

2021.07.16
誤嚥性肺炎

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。

赤坂ヴィーナスデンタルクリニック衛生士の小笠原です。

本日は誤嚥性肺炎についてお話しいたします。

皆さんは誤嚥性肺炎という病名を聞いたことはございますでしょうか。

誤嚥とは、食べ物などが喉頭や気管に入ってしまう状態のことです。

その際、口内環境が清潔でないと、細菌も気管に入ってしまい誤嚥性肺炎になってしまう恐れがあるのです。

高齢者の死亡原因として高い肺炎ですが

そのうちの過半数がこの「誤嚥性肺炎」と言われております。


嚥下機能(飲食物を飲み込む機能)が低下することで発生しやすくなり、高齢者の方に多く見られます。

また、この誤嚥性肺炎からは歯周病の原因にもなる「歯周病原性細菌」を中心とした口腔細菌が見つかります。
そのため、誤嚥性肺炎は口腔内の衛生面に問題があるとき、歯周病が原因となって、発生する可能性が高くなってしまう病気でもあります。

70歳以上の高齢者がかかる肺炎のうち、誤嚥性肺炎の割合は70%以上と高い数値を示しています。高齢者は口腔内を清潔に保つことが難しい場合が多いため、誤嚥性肺炎の原因となる歯周病原性細菌が繁殖しがちです。
そのうえ、免疫力の低下が考えられるため、口腔内の細菌が気管に侵入してしまい、誤嚥性肺炎に至っているのです。

これには、近年の高齢化社会も関係しており、誤嚥性肺炎にかかる高齢の方は増加傾向にあります。