院内ブログBlog

2021.07.30
フッ素の役割

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。

衛生士の小笠原です。

本日は皆さんもご存じのフッ素についてのお話しです。

フッ素の役割・・・

虫歯菌の働きを弱める

お口の中の虫歯菌は、飲食物に含まれる糖分から酸をつくり出します。その酸が歯を溶かすことで穴があき、虫歯になってしまいます。

フッ素には、この虫歯菌の働きを抑制し、歯を溶かしてしまう酸の量を抑える働きがあります。

「再石灰化」を促す

フッ素には歯の「再石灰化」を促す作用があります。歯の表面は、食事の際に「脱灰(だっかい)」し、再石灰化により元に戻るという働きをくり返しています。脱灰すると歯の成分が溶け出した状態になり、再石灰化が遅いと虫歯になりやすくなってしまいます。
フッ素は、唾液中に溶け出しているミネラルが歯に沈着するのを促すことで、再石灰化を助けます。

歯質を強化する

歯は主に「ハイドロキシアパタイト」という物質でつくられています。この物質は酸に弱く、酸に触れることで歯にとって大切なミネラルが溶け出してしまいます。フッ素はハイドロキシアパタイトを、「フルオロアパタイト」という酸に強い結晶につくり変えてくれます。これにより歯の表面が酸に強くなるため、虫歯リスクの軽減が期待できます。これを「歯質強化」といいます。

「フッ素塗布」と聞くと子供の予防歯科に使われるイメージがありますが、大人にとってもフッ素は大切です。大人になると歯の表面が硬くなり、フッ素を取り込みにくいというデメリットはありますが、フッ素は初期虫歯になった部分を再石灰化させる働きがあるため、大人がやっても意味がない、ということではありません。
また、大人は不規則な生活や磨き残しなどで、虫歯のリスクは高いといえます。その分、こうした予防ケアをすることが重要になるのです。

虫歯予防に大切なフッ素ですが、健康に害がないのか気になる方もいるようです。しかし、用量・使い方を守って使用すれば問題はありません。

もし、間違ってフッ素を大量に飲み込んでしまった場合には、下痢や腹痛などの症状や、低カルシウム血症や高カリウム血症を招く恐れがあります。また、歯が生え始めた頃に過剰摂取すると、歯に白や褐色の斑点、シミなどが発生する「歯牙フッ素症」を引き起こす恐れがあります。

そのため、決められた用量・使用方法を守って使いましょう。