院内ブログBlog

2021.05.07
歯ブラシ

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。

赤坂ヴィーナスデンタルクリニックの衛生士小笠原です。

本日は

歯ブラシ

についてのお話しをさせていただきます。

皆さんは歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換されておりますでしょうか。

よく毛先が大きく広がっている歯ブラシをご使用されている方をお見掛けいたしますが、毛先が開いてしまった歯ブラシではどれだけお時間をかけて磨いていただいたとしても汚れをしっかり落とすことは難しくなります。

では

どのくらいのタイミングで交換する

のが好ましいのでしょうか。

当院では基本的に

1カ月に一度

を交換の目安としてお話しさせていただいております。

さらに好ましいのは1カ月迎えきる前の3週間目くらいが最も好ましいでしょう。

ただしそれより短い分にはいくらでも良いと思います。

しかしながら人によっては短い期間で歯ブラシの毛先が広がってしまう方も中にはいらっしゃるでしょう。

そのような場合は磨き方に何かしらの問題があると考えられますので改善が必要です。

代表的なのは

「ブラッシング圧」

です。

歯磨きをする際のブラッシング圧が強すぎるため早々に毛先が開いてしまうというものです。

歯茎は歯と違い柔らかく繊細なため、強い力でこすってしまうとすぐに傷ついたり、歯茎が下がる原因に繋がりかねませんので十分注意が必要となります。

また、持ち方が異なる場合も毛先が広がりやすくなる原因となります。
正しい持ち方は「ペン持ち」になります。しかしながらグーで強く握って磨いている方を多く見かけます。グーの状態で磨くと力加減が上手く出来ず広がりやすくなってしまいます。

ブラッシング圧が強いことによりブラシの毛先が広がるだけではなく、色々なリスクが伴います。

まずは

「歯茎を傷つけてしまう」

ということです。

歯茎への弊害として、「歯肉退縮」、「擦過傷」、「クレフト」、「フェストゥーン」というものがございます。
「歯肉退縮」は歯肉が退縮することです。よく「歯が長くなった気がする」とおっしゃられる方がいらっしゃいますが、そう感じるのはこれが原因となります。
大きく露出してしまった部分は虫歯、歯周病になりやすいため注意が必要となります。
また徐々に下がっていくため気づきにくいというのも注意が必要です。

「擦過傷」は間違ったブラッシングによって口腔内を傷つけてしまうことです。
固い歯ブラシを使用している場合も原因となりやすいです。
また擦過傷が原因で歯肉退縮に繋がる場合もございます。

「クレフト」強く磨きすぎることによって起こる外傷で、アルファベットの「V」のように裂けてしまった状態のことをいいます。
また噛み合わせが原因で起こることもあります。

「フェストゥーン」強いブラッシングによって歯茎が浮き輪状に腫れ上がった状態のことをいいます。

また歯磨き粉と歯茎が擦れて炎症を起こしてしまう場合もございます。
強すぎるブラッシングや、歯磨き粉が原因となる傷もございます。

歯磨き粉には研磨剤が含まれているためつけすぎてしまうと傷つけてしまうことに繋がる場合がございます。

また歯磨き粉が原因で生じる弊害として


・楔状欠損
強いブラッシングや、歯磨き粉の研磨剤によって歯の根元が削れてしまった状態のことです。「摩耗症」とも呼ばれます。

歯が徐々に削れていき、エナメル質が削られてしまうと神経に近いところが露出してしまうことにより「知覚過敏」の原因になります。

・皿状欠損

歯がお皿のように平たく削れてしまった状態です。

原因や症状はほとんど楔状欠損と同様になります。

正しい歯磨きの方法


・正しい持ち方をする


正しい歯磨きで重要なのが「正しい歯ブラシの持ち方」です。歯ブラシがすぐ広がってしまうのは、正しい持ち方、力加減ができていないことがほとんど原因となります。

大人の方は基本的に、「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆を持つ持ち方を推奨します。

持ち方を変えるだけで自然と強い力が入りにくくなるので、歯や歯肉を傷つけずらくなります。
また磨くときの力は100~200g程度で十分とされています。

計りがあれば、歯ブラシを当ててみたり、指で押してみたりしながら力加減を把握できると好ましいです。

握った際に爪が白くなると強すぎるので、白くならない程度で握るというのも判断基準のひとつです。