院内ブログBlog

2022.01.13
歯と歯のあいだの清掃用具について2022.1.14

歯科衛生士の業務

本日は

歯ブラシ

についてのお話しをさせていただきます。

皆さんは歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換されておりますでしょうか。

よく毛先が大きく広がっている歯ブラシをご使用されている方をお見掛けいたしますが、毛先が開いてしまった歯ブラシではどれだけお時間をかけて磨いていただいたとしても汚れをしっかり落とすことは難しくなります。

では

どのくらいのタイミングで交換する

のが好ましいのでしょうか。

当院では基本的に

1カ月に一度

を交換の目安としてお話しさせていただいております。

さらに好ましいのは1カ月迎えきる前の3週間目くらいが最も好ましいでしょう。

ただしそれより短い分にはいくらでも良いと思います。

しかしながら人によっては短い期間で歯ブラシの毛先が広がってしまう方も中にはいらっしゃるでしょう。

そのような場合は磨き方に何かしらの問題があると考えられますので改善が必要です。

代表的なのは

「ブラッシング圧」

です。

歯磨きをする際のブラッシング圧が強すぎるため早々に毛先が開いてしまうというものです。

歯茎は歯と違い柔らかく繊細なため、強い力でこすってしまうとすぐに傷ついたり、歯茎が下がる原因に繋がりかねませんので十分注意が必要となります。

また、持ち方が異なる場合も毛先が広がりやすくなる原因となります。
正しい持ち方は「ペン持ち」になります。しかしながらグーで強く握って磨いている方を多く見かけます。グーの状態で磨くと力加減が上手く出来ず広がりやすくなってしまいます。

ブラッシング圧が強いことによりブラシの毛先が広がるだけではなく、色々なリスクが伴います。

まずは

「歯茎を傷つけてしまう」

ということです。

歯茎への弊害として、「歯肉退縮」、「擦過傷」、「クレフト」、「フェストゥーン」というものがございます。
「歯肉退縮」は歯肉が退縮することです。よく「歯が長くなった気がする」とおっしゃられる方がいらっしゃいますが、そう感じるのはこれが原因となります。
大きく露出してしまった部分は虫歯、歯周病になりやすいため注意が必要となります。
また徐々に下がっていくため気づきにくいというのも注意が必要です。

「擦過傷」は間違ったブラッシングによって口腔内を傷つけてしまうことです。
固い歯ブラシを使用している場合も原因となりやすいです。
また擦過傷が原因で歯肉退縮に繋がる場合もございます。

「クレフト」強く磨きすぎることによって起こる外傷で、アルファベットの「V」のように裂けてしまった状態のことをいいます。
また噛み合わせが原因で起こることもあります。

「フェストゥーン」強いブラッシングによって歯茎が浮き輪状に腫れ上がった状態のことをいいます。

また歯磨き粉と歯茎が擦れて炎症を起こしてしまう場合もございます。
強すぎるブラッシングや、歯磨き粉が原因となる傷もございます。

歯磨き粉には研磨剤が含まれているためつけすぎてしまうと傷つけてしまうことに繋がる場合がございます。

また歯磨き粉が原因で生じる弊害として


・楔状欠損
強いブラッシングや、歯磨き粉の研磨剤によって歯の根元が削れてしまった状態のことです。「摩耗症」とも呼ばれます。

歯が徐々に削れていき、エナメル質が削られてしまうと神経に近いところが露出してしまうことにより「知覚過敏」の原因になります。

・皿状欠損

歯がお皿のように平たく削れてしまった状態です。

原因や症状はほとんど楔状欠損と同様になります。

正しい歯磨きの方法


・正しい持ち方をする


正しい歯磨きで重要なのが「正しい歯ブラシの持ち方」です。歯ブラシがすぐ広がってしまうのは、正しい持ち方、力加減ができていないことがほとんど原因となります。

大人の方は基本的に、「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆を持つ持ち方を推奨します。

持ち方を変えるだけで自然と強い力が入りにくくなるので、歯や歯肉を傷つけずらくなります。
また磨くときの力は100~200g程度で十分とされています。

計りがあれば、歯ブラシを当ててみたり、指で押してみたりしながら力加減を把握できると好ましいです。

握った際に爪が白くなると強すぎるので、白くならない程度で握るというのも判断基準のひとつです。

電動(音波)歯ブラシについて 2021/11/18

皆さんこんにちは。赤坂ヴィーナスデンタルクリニック衛生士の五反田です。

本日は電動歯ブラシについてお話したいと思います。

CMなどでも取り上げられていたり以前に比べるとポピュラーな商品になりました。患者様より電動歯ブラシについてご質問を受ける機会がありますが、普通の歯ブラシでしっかりとブラッシングできる方であれば無理にご使用になることはありません。

電動歯ブラシを使った方がより口腔内環境が良くなる方にはおすすめしております。

電動歯ブラシをおすすめするのは、

①手磨きでは磨き残しがありむし歯、歯周病のリスクの高い方

②ステインのつきやすい方

電動歯ブラシのなかでも音波歯ブラシがおすすめです。音波による水流により歯面にこびりついた細菌のかたまりであるデンタルプラークを効果的に浮かして取り除いてくれます。

様々なメーカーから商品がでていますが1分間に約 30,000回の ブラシストロークにより手磨きよりも20倍の効果があるものもあります。

磨き残しが全体の20%以上あるとむし歯、歯周病が進行しやすいと言われています。手磨きによるブラッシングを頑張っていらっしゃる患者様が電動歯ブラシに変えられたことで20%以下を達成されました。

➂知覚過敏の方

知覚過敏の原因はむし歯によるものもありますが磨きすぎによる歯の摩耗も考えられます。ブラッシングを頑張っていらっしゃる患者様に多くみられます。

頑張るあまりブラシ圧が強くなり歯を削ってしまい歯が薄くなり少しの刺激でしみやすくなります。電動歯ブラシには加圧センサーが搭載されたものもありますのでブラシ圧が強いとお知らせしてくれる機能もあるので磨きくせが改善しやすいようです。

④インプラントが口腔内にある方

インプラントは天然歯よりも歯周病になりやすくメンテナンスは特に重要です。手磨きよりもブラッシング効果が高いのでより高い予防効果があります。

➄様々な理由で手、腕が動かしづらく手磨きが困難な方

高齢による機能の低下や外傷など様々な理由による手磨きが困難な方には特におすすめです。

電動歯ブラシでは歯と歯の間のプラークは取り切れませんので歯間ブラシやデンタルフロスと併用されると更に予防効果が高くなります。

上記に当てはまる方は検討されてみてはいかがでしょうか。

歯ブラシの種類、どれがいいの?①2021/12/17

皆さまこんにちは、歯科衛生士の五反田でございます。

皆さま、普段お使いの歯ブラシはどのようなものをお使いでしょうか?

ドラッグストアには様々な種類のホームケアグッズがおかれておりどのようなものを使えばよいのか私も迷うことがあります。

いつものお気に入りの歯ブラシを選びがちですが日々進化するホームケアグッズもたまには試してみるのも大切ですね。

どのようば歯ブラシを選んでも歯や歯ぐきを傷つけずに磨き残しがなければよいのです。

次回は当院の歯ブラシについてご紹介致します。

歯ブラシの種類、どれがいいの?②2021.12.23

皆さまこんにちは、歯科衛生士の五反田でございます。
明日はクリスマスイブですが皆さまはどのようにお過ごし予定でしょうか?
ご馳走を召し上がったあとはブラッシングがかかせません。

本日は当院の歯ブラシについてご紹介致します。

基本的に三種類置いておりまして、(一部その他の歯ブラシも置いております。)
上から
①ワンタフトブラシ(プラウト)
②ルシェロインプラント
③Ortho care

①は歯が重なっている叢生部分や最後臼歯、仕上げ磨きなどに毛先が小さいので適しています。
②は毛先が細いためインプラントに。
③は毛先が三角形に細くなっているので歯列矯正されている方の装置の周りに。

弘法は筆を選ばずと言われていますがその場所に適したものを使用し、快適にブラッシングしましょう!

歯と歯の間の清掃用具について。2022.1.14

本日は歯間清掃用具についてお話させて頂きます。

皆さま、歯ブラシ以外でどのような道具をお使いでしょうか?

様々な道具が市販されているので何を選択してよいのか迷われる方も多くいらっしゃいます。
また、初めて当院にお越しになる方の中には、歯ブラシだけで全てのお口の中のプラークが取れると思われている方もいらっしゃいます。

歯ブラシで半分、歯間清掃用具で残りの半分のプラークを取ることができますので、必ず使われてみることをおススメします。

歯間清掃用具は大きく2種類ございます。

デンタルフロス(糸ようじ)と歯間ブラシです。

歯と歯の間の隙間が大きい方は歯間ブラシ、小さい方はフロスがおすすめです。

たまに歯間ブラシを使われて隙間が大きくなったと思われる方もいらっしゃいますが、これまで使われていなかった方が使われるようになり、歯茎が引き締まり隙間が大きくなったように感じられるようです。

特に夜、就寝される前は念入りに行われると予防効果が高まり歯の健康寿命が益々長くなります。

無理なく、楽しく、ホームケアを続けられてください。

五反田